I章家電リサイクル制度家電リサイクル実績製造業者等の取組普及啓発活動および支援活動V章資料集 環境配慮設計(DfE)の取組II章III章IV章評価項目資源有効利用①製品本体水、生物多様性節水、生物多様性保全への配慮②生産工程(該当製品での地球温暖化防止CO2排出量・省エネルギー資源有効利用省資源、排出物となる包装資材の質量、資源資源有効利用省資源、軽量化・減容化、発砲プラスチック製品環境アセスメントの概要42評価)③包装④取扱説明書資源有効利用省資源、軽量化・減容化、再生資源使用量①②③④化学物質管理当社グループ化学物質管理ランク指針(製品・工場)ライフ・サイクル・アセスメント地球温暖化情報管理グリーン調達、サプライチェーンでの情報提供など[出典]パナソニックグループサステナビリティデータブック2024新製品の解体実証の様子製造業者等は再商品化に要する費用を低減するため、リサイクルに配慮した環境配慮設計を推進しています。パナソニックグループではAグループの家電リサイクルプラントの協力を得て、品目ごとに見学会を原則年1回実施しています。毎年、品目ごとに最適なリサイクルプラントを選定のうえ、設計部門を中心に10名程度を人選して訪問しています。見学会では実際のリサイクル現場での処理内容を学ぶとともに、処理の様子を間近で見て、疑家電リサイクルプラントの見学の様子パナソニックグループでは、商品が環境に与える影響を企画・設計段階から事前評価する製品環境アセスメントを運用しており、その仕組みの中で、新製品開発時には解体実証を実施しています。設計者自らが実際に製品を分解することで、解体作業の大変さを実感するとともに、リサイクル課題の気付きを得る機会としています。また解体実証には家電リサイクルプラントの処理内容に精通したメンバーを必ず参加させるようにし、リサイクル課題の抽出漏れが起こらないように配慮しています。評価基準地球温暖化防止CO2排出量・省エネルギー省資源、軽量化・減容化、リユース部品点数、長期使用性、再生資源使用量、電池の取外し容易化構造、回収・再資源化に必要な表示など他社比較使用量、工場廃棄物量などの使用量、再生資源使用量など問があれば直接すぐに質問・解決し、理解を深めています。また解体作業の大変さを改めて肌で感じる機会となっています。意見交換会ではリサイクル関係者からのお困りの声を生で聴くことで、解決しなければならないという意識が強まります。現状において未解決の課題は、容易に解決できないものばかり残っていますが、リサイクル側と設計側の討議、キャッチボールを繰り返すことで、解決の方向性を導き出せることが多く、解決策は都度、製品設計にフィードバックを行っています。リサイクル関係者との意見交換会の様子解体実証では解体に要する時間や素材ごとの重量データを取得し、「リサイクル率」と「再商品化に要する費用」を従来モデルと比較する形でリサイクル性を評価しています。評価においてはユニットごとに手解体、破砕選別を設定し、最適なリサイクル処理の考察も並行して行っています。リサイクル課題となるリサイクル阻害構造に対して、参加者全員で改善策を検討しています。設計者による改善提案の内容が効果的であるかどうかはリサイクルに精通したメンバーが判断し、対応可能な最善策を常に検討するようにしています。(5)製造業者等の活動 (パナソニックグループの事例)◦家電リサイクルプラントの見学・意見交換会◦新製品の解体実証
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