❷ 家電リサイクルプラントの見学❸ 解体実習❹ プラントからの要望43座学の様子座学資料の例家電リサイクルプラントの見学の様子解体実習の様子ソニー(株)は、グリーンサイクル(株)においてテレビリサイクル研修会を2006年から定期的に開催しています。この研修は、デザイナーや機構設計者、環境・製品コンプライアンス担当者など幅広い職種の社員が参加し、リサイクル配慮設計の必要性や重要性を再認識し、その後の製品づくりに生かすことを目的としています。日本の家電リサイクル法と海外のリサイクルに関する法の違い、家電4品目の再商品化方法、再商品化率、環境配グリーンサイクル(株)が家電4品目をどのように再資源化しているのか、テレビをはじめ、エアコン・冷蔵庫・洗濯機などについても品目ごとの特徴や処理工程の説明を聞きながら工場内のラインを見学します。液晶テレビを参加者自らの手で解体します。標準工具での解体性、部品の材料表示、改善が必要な点、再商品化率などを見極めながら製品の解体を行い、各グループで再商品化の課題をまとめて発表を行います。グリーンサイクル(株)の担当者が現状の課題や要望をソニー(株)にフィードバックします。自らの手で製品を解体した後なので、環境(リサイクル)配慮設計の重要性を容易に理解することができます。コロナ禍の期間は集合研修やグリーンサイクル(株)への出張が困難だったこともあり、研修会を休止していましたが、2023年3月から再開しました。この研修会は、「1.座学」「2.家電リサイクルプラントの見学」「3.解体実習」「4.プラントからの要望」からなる4部構成の1日型研修プログラムとなっています。慮設計のポイントや、グリーンサイクル(株)の処理工程、処理実績等について学びます。参加者はこの研修会を通じて得られた、解体作業の難しさや改善点、分別した資源を再利用することの重要性などの認識を、全世界で販売される製品の設計に生かしています。❶座学Ⅲ章製造業者等の取組(6)製造業者等の活動(ソニー(株)の事例)◦リサイクル研修会
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