❸薄型テレビ解体ラインへの導入・作業エリア隔離、吸引排気工具吊り・破損品処理・作業者手元の吸引排気は必要(吸引力0.7m3/min以上)・作業エリア隔離は不要・破損発生時、即時回収は必要(脱水銀処理機能までは不要)2破損品の3破損品の家電リサイクルプラントでは、新たな処理設備の導入や手解体工程の見直し、処理ノウハウの蓄積、将来を見据えた実証実験等、再商品化率の向上や安全・環境改善等を目(1)生産性の向上蛍光管バックライト式の液晶テレビは、全薄型テレビ入荷の約40%を構成しています。水銀が入った蛍光管は解体時に破損する恐れがあるため、専用解体ブースのないプラントでは解体せずに蛍光管ユニットとして金属ケースと一緒に逆有償品として出荷していました。今回、他プラントで導入されている設備をベースに必要条件の見直しを行作業者への水銀曝露リスクがなく、また周辺への影響が発生しない作業環境構築を前提に蛍光管破壊テストを実施し、必要条件の明確化と新たな設備仕様を策定しました。❶必要条件の明確化・蛍光管解体テーブル面を吸引排気すれば作業者への水銀曝露リスクは無くなる。・破損品を容器密封し保管することで、解体テーブル面の水銀検知は無くなり、周囲への影響もない。❷必要条件を満たす設備仕様の見直し蛍光管ユニット解体運用導入により金属ケースなどの有価物回収が可能となり、リサイクル率が約6%向上しました。必要条件明確化による設備仕様見直しを行うことで解体No必要条件蛍光管解体テーブル面の吸引排気(蛍光管の破壊点近傍)即時回収排除容器密封保管45既存設備(検討ベース)見直し仕様解体テーブル解体テーブル(破壊点近傍)(破壊点近傍)《蛍光管破壊テスト》解体テーブル破損品回収容器破損品回収容器1(脱水銀処理:ノズル吸引活性炭吸着)ゴミ箱照明フード工具掛け活性炭フィルター(交換頻度は年3回)分電盤カーテン・容器密封保管機能は必要(脱水銀処理機能までは不要)・回収容器投入時の水銀飛散などが発生しない仕組みは必要ケース(金属)指したさまざまな取組を行っています。近年の製造業者等による代表的なリサイクル技術の事例を以下に紹介します。い、新たな解体ブースを開発導入しました。ブース製作費用は、従来設備と比べて1/3に抑制ができました。今後は、同じ課題を抱えているプラントに対し、導入支援を行って参ります。サイドカバー(樹脂)蛍光管《蛍光管ユニット》吸引排気口水銀濃度計水銀濃度計吸引排気口吸引排気口(解体テーブル前面)吸引排気口に連結吸引排気口に連結導入後の蛍光管解体工程導入後の蛍光管解体工程Ⅲ章製造業者等の取組4.1 最新リサイクル技術の紹介
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