一般財団法人 家電製品協会
家電処分の豆知識

日本の家電リサイクルの特徴は?

2022.03.08 updated

家電リサイクルは世界各国でも行われていますが、日本の家電リサイクルの特徴をご存知でしょうか?
ここでは日本ならではの家電リサイクルの特徴をご紹介します。

日本の家電リサイクルの特徴

日本の家電リサイクルは家電リサイクル法に沿って運用されていますが、その特徴は排出者(消費者および事業者)、小売業者、製造業者等(製造業者および輸入業者)、国、地方公共団体等、関係する全ての者が定められた責務あるいは義務を果たしつつ、それぞれが一定の役割を担いながら家電リサイクルを行っていることです。

日本の家電リサイクルの流れの図解 日本の家電リサイクルの流れの図解

家電リサイクルプラント

日本の家電リサイクルの特徴の一つに、製造業者等が自ら家電リサイクルプラントを全国各地に設置し、廃家電のリサイクルを行っていることもあげられます。製品を開発・製造する者は、その中身もよく理解しており、より適切に効率的にリサイクルを行っています。

家電リサイクルプラントでは、多くの資源を取り出すために手解体などで丁寧に部材等を取り出すとともに、最新の選別技術を用いた設備の導入にも積極的に取り組んでいます。このような取組の結果、金属のほか従来は困難であったプラスチックのリサイクルも進めています。また、エアコンや一部の冷蔵庫等に使用されているフロンといった環境負荷物質を回収し、破壊・再使用を行うことで環境にも人にも優しい資源循環の促進に製造業者等自らが関与しています。

環境配慮設計の取組

製造業者等が、家電リサイクルの活動を通じて設計→製造→使用→リサイクルといった製品の全ライフサイクルを考え、環境負荷を低減できる設計や製造を行う環境配慮設計(DfE:Development for Environment)の取組を行っていることも特徴の一つと言えます。これは廃棄物の減量や有用な部品・素材のリサイクルを図りやすくするための取組で、家電リサイクルプラントからの声も取り入れて、日々製品の設計、製造に活かそうとしています。

液晶式テレビの例

2005年から2017年にかけての液晶式テレビの減量化の例

※フレーム構造の見直しや基板枚数の削減等により本体質量の減量化を図っている

家電製品協会においても新製品の環境配慮設計への改善度を評価し、環境負荷をより低減したものづくりを行う具体的な設計指針として「家電製品 製品アセスメントマニュアル」を作成しており、製造業者等は各社で製品設計に活用しています。

このような取組も行いながら、製造業者等は循環型社会の実現を目指しています。

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